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オレにさわるな!!
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「アンタ、何処行ってたンだよ」

そうだ。コイツには色々聞きたいコトがアったノだ。
ソレなのに、気付けば居なくナってイて。全くヤキモキさせらレた。

「ああ?出張だよ、出張」

「出張だあ?ただの出張が2週間以上もアる訳ネエだろ」

交換学生中、ずっと姿を現さナかった尾花沢に陰謀説が浮上する。コノ野郎、敢えて避けてたンじゃネエだろうな。
今にも噛み付きそうなオレの態度に、尾花沢は深い溜息を吐いて冷静に喋り始めた。

「今年から施行された、教師間での指導合宿だよ」

指導合宿?何だソレはと聞くと、尾花沢は説明を続けた。
尾花沢曰く、オレのような問題児を持つ学校の教師を対象に、該当学生の更生を図る指導法の学習の場とか云々。

「何で、ソんな集まりにオマエが参加してンだよ?」

「お前のせいだっての」

ハア?と疑問を露わにスると、尾花沢は不承不承にソノ問いに答えてくレた。

「校長との取り決めだったンだよ。俺がお前の担当になってから、一度も問題を起こさせなかったら給料アップ。その代わり、もしお前が一度でも問題を起こせば、この会合への出席を義務付けるってな。見事にお前は暴力沙汰を起こしてくれたからな」

み、耳が痛い。そう言えばソんなコトもあったななんて思ってイたら、尾花沢が嫌味ったらシく如何にソノ合宿が暇で、詰まらナく、苦痛なモノでアったか語り出した。
コレは、長くナりそうだと悟ったオレは、話の腰を折るベく、口を挟んだ。

「そう言や、交換学生に大地が来るって知ってヤがっただろ!」

そうだ、尾花沢に聞こうと思ってイたんだ。
教師、しかも生徒会顧問なノだから知らナい筈がナいのだ。
だと言うノに、敢えてオレにナニも告げずに出張に行きヤがって。
あんな事件が遭って、ある意味加害者の1人でアる奴が来る訳だぞ!何か言うか、裏で手を加えて辞めさせるかくらいシてもイイじゃネエか。

「ああ、そのことか」

飄々とシた態度の尾花沢に、思わず詰め寄る。
如何にオレが驚き、混乱し、苦労したかを語ってイく。

「でも、何も問題は起きなかっただろう?」

確かに、問題っつう問題は起きナかった。
昔のように、大地が暴れるコトもナかった。

「じゃあ良いじゃねえか」

良くネエよ!教師として、事前に如何にかスべきだっただろうが!
ソうスれば、畑とアんなに拗れるコトもナかっただろうし、自分の部屋なノにオレが出て行こうとスるようなコトもナかったンだ。
…………待てよ。でも、アレがナかったらオレは今でも畑と平行線上にイたんじゃネエか…?いや、でも、この際そンなコトは関係ネエ。
尾花沢、オマエは職務怠慢だろ!!






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